架空線のように日々を通過していった
言葉たち

『裏島』『離れ島』に続く4冊目の歌集 2011‐2016年の392首を収録

書誌情報


  • 著者:石川美南
  • カバー・表紙・扉絵:尾田美樹
  • 装幀:花山周子
  • 出版:本阿弥書店
  • 発行:2018年8月
  • 本体:2000円+税
  • プロフィール


    石川美南Mina Ishikawa

    神奈川県横浜市に生まれる。同人誌poolおよび[sai]の他、さまよえる歌人の会、エフーディの会、橋目侑季(写真・活版印刷)とのユニット・山羊の木などでふらふらと活動中。歌集に『砂の降る教室』『裏島』『離れ島』。活版カード型歌集『物語集』『Collection 1』『遠い鳥』など。ここ数年の趣味は「しなかった話」の蒐集。

    単著

    • 砂の降る教室 風媒社 2003.12 ISBN 9784833151320
    • 裏島 本阿弥書店 2011.9 ISBN 4776808226
    • 離れ島  本阿弥書店 2011.9 ISBN 4776808234

    自選10首


    バス停もバスもまぶしい 雨払ふごとく日傘を振つてから乗る
    飛び石はどこへ飛ぶ石 つかのまの疑問のごとく暗がりに浮く
    雲晴れるにはかに曇る月太るやせるメールのやり取りつづく
    隙間なく月明かりする夜だらう 「表へ出ろ」と怒鳴られて出る
    犬の国にも色街はあり皺くちやの紙幣に犬の横顔刷られ
    着く前に雨は上がつて得意ではない得意先きらきらとある
    夏のあひだは辛うじてまだ恋だつた 羽から舐めて消す飴の鳥
    卓上の骨格図鑑ペリカンのページ気が済むまで生きて死ぬ
    命ばかりは助けてほしいわたくしが覚めぎは差し出だす花の種子
    聞き取つてほしいあなたに 寄る辺ない私が触れた象の印象

    購入方法


    本阿弥書店WEBサイト

      全国書店(初回配本)

    1. 紀伊國屋書店 新宿本店
    2. ジュンク堂池袋本店
    3. 東京堂書店
    4. 梅田 蔦屋書店
    5. 紀伊國屋書店 グランドフロント店(大坂)
    6. ジュンク堂書店 京都店
    7. ジュンク堂書店 大宮店
    8. 三省堂書店 池袋店
    9. ちくさ正文館(名古屋)
    10. 精文館書店
    11. ジュンク堂書店 名古屋店
    12. ジュンク堂書店 大阪本店
    13. 三月書房(京都)
    14. 広島大学生協北1店
      (学生による「短歌・俳句」フェア 10・1~26)
    15. 古書ソオダ水(西早稲田)
    16. がたんごとんショップ(北海道)
    17. 葉ね文庫(大阪)
    18. 八重洲ブックセンター本店

    展示・イベント情報


    架空線、線——
    石川美南『架空線』と、装幀、版画、短歌の世界

    石川美南 ✕ 尾田美樹 ✕ 花山周子

    2018年8月に刊行された石川美南の最新歌集『架空線』(本阿弥書店)と、尾田美樹による描き下ろしの装画を展示します。装幀を担当した花山周子がこれまでに手掛けた本、さらに、最近話題の短歌関連本も展示・販売します。

    【日時】

    2018年9月14日(金)~9月26日(水) 
    ※20日(木)定休

    日・月 11:00~18:00、
    火・水・金・土 11:00~21:00

    【場所】

    胡桃堂喫茶店 〒185-0012 東京都国分寺市本町2-17-3

    TEL : 042-401-0433

    トークイベント

    『架空線』の作者・石川美南、挿画担当・尾田美樹、装幀担当・花山周子の3人が語る、装幀ができあがるまでのこと、『架空線』の短歌のこと。

    【日時】

    9月24日(月祝)9:15~10:45
    (9:00 受付開始)

    ※11:00から通常営業開始となります
    【出演】

    石川美南、尾田美樹、花山周子

    【場所】

    胡桃堂喫茶店

    【入場料】

    1500円(1ドリンク付き)

    お申し込みは胡桃堂喫茶店(TEL : 042-401-0433)までお電話ください